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2018年04月

  • 2018年4月2日 福井県坂井市 31歳 女性

    Q
    4/10に下顎枝垂直骨切り術を行う予定です。
    矯正の先生曰く、頭・顔は小さいが、顎は普通の大きさがあると。
    手術してもしなくてもいいぐらい微妙なところだということでしたが、ずっと顎が長いことがコンプレックスだったので、手術を受けようと決めました。
    ですが、矯正の先生からは手術しても私が期待するほど変わらない。と説明があったため、口腔外科の先生にオトガイも削って欲しいと伝えたところ、手術するだけでも顔貌が変わるので、術後気になるようなら再手術しましょうと。
    2度手術するのは避けたいので、相談連絡させていただきました。
    手術日も決まり、休みもとってしまいました…後戻りはできません…
    神戸医療センターの竹信先生が有名だと知り、そこで手術をうけたいと思ったのですが、私の顎変形症はひどいレベルではないので遠くまで通うより、定期的に通いやすい県内で受けた方がいい。と歯医者さんにアドバイスをいただきました。
    ですが、神戸医療センターの入院期間の短さや顎間固定がないなど、治療も全然違うため、今の病院で大丈夫なのか?オトガイを削らなくて大丈夫なのか?と不安になりました。
    下顎枝垂直骨切り術を行うと、顎の長さは気にならなくなるほど変わるものなのでしょうか?(顎をさげる?5~6?と言っていたと思います。)
    A

    広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
    下顎枝垂直骨切り術後の顔貌の変化を気にされているようですが、文面からの情報だけでは、的確な予測をすることは困難です。
    なぜなら顔貌の変化は、単純に下顎を後退させる距離だけで決まるわけではなく、その方向も関係するからです。
    上下顎の手術の場合は、もっと複雑になりますが、下顎だけの場合でもやはりそうです。
    わかりやすく説明しますと、横顔から見た顎の下のラインに沿って下顎は後退します。
    すると顎のラインの角度が急か、緩いかで、後退後の下顎の位置に差が生じます。
    つまり急であれば、斜め後方に後退する度合いが強くなるため、オトガイは、より上方に移動し、前方から見た場合のオトガイは短くなることになります。
    一般的に顔の垂直的なバランスを見る場合、鼻の下から上下口唇接合線までの距離と上下口唇接合線からオトガイの先までの距離が1対2になるのが理想とされています。
    それを基準にオトガイを削るかどうかを決めることになります。
    言葉での説明ではわかりにくと思いますが、ペーパーサージェリーを見るとかなり理解しやすくなります。ペーパーサージェリーとは、手術前に横顔のレントゲン写真を元に、手術後の下顎の目標の位置を決めた計画書のようなものです。。
    当院では、私が竹信先生と相談した上で、ペーパーサージェリーとモデルサージェリー(術後の位置を再現した模型)を作成しています。
    実際には、咬み合わせやその他の要素も加味されるため、寸分違わない位置に移動できるわけではありませんが、ある程度の予測はつきます。
    口腔外科の先生は、ご自分の経験とそれらのデータを元に話をされているはずですから、心配はいらないと思います。
    それらの資料を見せていただいたら、術後のイメージがつかめ、安心できるのではないでしょうか。

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