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2005年06月

  • 2005年6月29日 兵庫県西宮市田中町 27歳の女性

    Q

    下の親不知が左右共に横向きに生えており、一部しか顔を出していない事がわかりました。この親不知は虫歯になっておらず、現在は特に問題ないのですが、中で埋もれている横向きの親不知を矯正で治すことは可能なのでしょうか?

    別件で歯のレントゲンを撮ってもらったところ、下の親不知が左右共に横向きに生えており、一部しか顔を出していない事がわかりました。
    この親不知は虫歯になっておらず、現在は特に問題ないのですが、中で埋もれている横向きの親不知を矯正で治すことは可能なのでしょうか?
    私は腸の病気で長年ステロイドを使用しており、これからもステロイド治療を行うのですが、ステロイドが歯の治療に影響を及ぼす事はないでしょうか?

    A

    広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
    結論から申し上げますと一部でも顔を出しているのでしたら治せる可能性は高いと思います。
    ただし、第2大臼歯の後方に親知らず(第3大臼歯)が並ぶだけのスペースがあることが条件です。
    また下の親知らずを並べることができてもそれと咬み合う上の大臼歯がないと将来安定しないかもしれません。
    実際には上記の条件を満たすことは難しいことが多く、通常親知らずは様子を見るか抜歯になり、並べることは稀な歯です。
    親知らずだけを見るのではなく、全体の咬み合わせを考慮して治療方針を決める必要があります。
    専門医を受診され、実際に咬み合わせの状態を診てもらった上で治療するかどうかを決めることをお勧めいたします。
    またステロイド剤にはカルシウムの吸収を減少させ、また腎臓からの排泄を促進させる作用があり、長期に服用していると骨がもろくなります。
    歯にもカルシウムが含有されていますから骨と同様にもろくなる可能性があると思いますが、詳しいことは主治医にお尋ね下さい。

  • 2005年6月27日 埼玉県 11歳の男の子

    Q

    11歳の男の子です。下の歯の5番めの歯と7番めの歯(両方とも永久歯)のすき間がほとんどなく、6番めの永久歯がはえてこられない状態になっている、と言われました。矯正するとしたら、どのような治療になるのでしょうか?

    11歳の男の子の事で、相談させて下さい。
    下の歯の5番めの歯と7番めの歯(両方とも永久歯)のすき間がほとんどなく、6番めの永久歯がはえてこられない状態になっている、と虫歯の治療に行った歯医者さんに言われました。
    矯正するとしたら、どのような治療になるのでしょうか。
    永久歯を抜いたりすることもあるのでしょうか。
    また、もし矯正しないで様子をみるとしたら、将来、どんな不都合が生じてくる可能性があるのでしょうか。
    やはり矯正は必須と考えなくてはいけなのでしょうか。
    どうか、ご助言をよろしくお願いいたします。

    A

    広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
    下の第1大臼歯(6番目の歯)が並ぶすき間がないことにお悩みのようですが、頻度から言うとかなり稀なケースだと思います。
    通常前歯4本と第1大臼歯が永久歯では最初に生えてきます。
    ですから第1大臼歯が生えて来れない状態にあるということは、生える時期に前方に傾いて前にある乳臼歯に引っ掛かる形で生えて来れなかったのかもしれません。
    そして生えて来れず、低い位置にある間に後方から第2大臼歯(7番目の歯)が前方に傾斜しながら生えてきたことが考えられます。
    第1大臼歯は物を噛む上で中心的な役割を果たす歯です。
    また大臼歯がしっかり噛めていないと下あごの位置が安定せず、顎関節症など他の問題が生じる可能性があるため、放置して置くのは避けた方が賢明です。
    治療の方法としては補綴治療と矯正治療があります。
    補綴治療とは差し歯に代表されるダミーの歯で咬み合わせを補うものです。
    治療期間が短いというメリットはありますが、もし冒頭に書いたような経緯で現在の状態になったとしたら咬み合わせに問題が生じているでしょうし、さらに第2大臼歯が前方に倒れてきてひどくなる可能性があります。(当院ホームページーお悩み相談12月12日参照)
    11歳と言う年令から考えても矯正治療の方が良いと思います。
    実際の治療としては第1、第2大臼歯とも前方に傾斜した状態だとすれば、まず第2大臼歯を後方に移動(本来の生える位置に戻すと考えて下さい。)し、生えるスペースを確保した上で第1大臼歯を並べるという手順になります。
    使用する装置はわたしの場合はSMCあるいはリンガルアーチにエッジワイズを併用ということになると思います。
    ただ、あまりにも第2大臼歯の傾斜がひどい場合や第1大臼歯が骨性癒着(骨に歯がくっついて歯が動かない状態)の場合は第1大臼歯の抜歯を行ない、第2大臼歯をその代わりになるように前方へ移動します。
    この場合は親知らずつまり第3大臼歯を第2大臼歯の代用にします。
    あるいは第2大臼歯を後方へ動かした後、第1大臼歯の部分に補綴処置を施すこともありえます。
    以上は部分矯正を前提に説明しましたが、問題になっている部位以外の歯の咬み合わせによってはもちろん全顎矯正など他の選択肢も考えられます。
    とりあえずは専門医に全体の咬み合わせを診てもらってから対処法を決めるのがベストだと思います。

  • 2005年6月24日 愛知県春日井市 30歳の女性

    Q

    矯正

    治療によって生じた下唇の下のでっぱりをなくしたいのですが、上下4本抜かないといけないと言われました。でも、上の歯に関して言えばむしろ隙間がありますし、あごが小さいわけでもないですし、以前に下の歯を前方に動かしたのですから、出来ることならばその歯を後方に動かすことで治療したいのです。 広瀬先生がSMCというもので臼歯の後方移動をおこなっていらっしゃることを知りました。私のような症例の場合でも治療できますでしょうか?
    初めてお送りいたします。
    よろしくお願いします。
    私は数年前に前歯の隙間が気になり、矯正治療をおこないました。
    そのときは、後ろの歯で噛む癖があり、それにあわせて下の歯全体を前に移動しました。
    しかしその後、奥歯でかむのは良く無いと知り訓練をしたところ、下顎は前に戻ってきました。
    ですが、下の歯列は全体的に前に出ているため噛みたい位置で噛めなくなりました。
    現在は別の矯正歯科の先生のところに通って、上の前歯を前に出してもらい、ようやく見られるようになりましたが、 「上顎前歯は前方に」「上顎臼歯は以前のまま」「下顎全体は前方に」といった状態です。
    外見上は以前の矯正前より口元がモソッとしてます。
    私としては、治療によって生じたこの口元の感じ(特に下唇の下のでっぱり)をなくしたいので、現在通っている先生に相談しましたところ、上下4本抜かないといけないと言われました。
    でも、上の歯に関して言えばむしろ隙間がありますし、あごが小さいわけでもないですし、以前に下の歯を前方に動かしたのですから、出来ることならばその歯を後方に動かすことで治療したいのです。
    先生のホームページを拝見し、先生がSMCというもので臼歯の後方移動をおこなっていらっしゃることを知りました。 私のような症例の場合でも治療できますでしょうか?
    また、SMCは床矯正とは違うものなのでしょうか?
    長々と書いてすみません。
    是非よろしくお願いいたします。

    A

    広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
    残念ながら文面からでは現在の咬み合わせの状態が正確に把握できませんので、あくまでも一般的な話しとして理解して下さい。
    通常、非抜歯でブラケットを付けて歯を動かすと前歯は前方へ押し出されます。
    すると口元はどうしても前方へ出ることになります。(当院ホームページー非抜歯治療参照)その状態から臼歯の後方移動を行ない前歯も元の位置に動かすことは理論的には可能です。
    しかしそれで「口元のでっぱりをなくしたい」というあなたの悩みが解消されるかというと難しいかもしれません。
    なぜなら矯正前より通常は前歯から臼歯までの距離が長くなっているため(この理由は専門的になるため省きます。)前歯を元の位置に戻すにはかなりの下顎臼歯の後方移動が必要になるからです。
    臼歯の後方移動には限界がありますし、咬み合わせが大きく変化することになります。
    あなたの場合はどうも最初の矯正前の時点で下顎の位置(顎位)に問題があった可能性があります。
    現在の顎位と臼歯の咬み合わせが正しいとすると上下の臼歯関係は変えるべきではありません。
    また「下唇の下のでっぱり」は上顎の前歯の位置にも関係があります。
    よって現在担当されている先生は臼歯の位置を変えずに前歯を後方に移動するために上下4本の小臼歯の抜歯を提案されたと推測されます。
    SMCについてのご質問ですがこの装置は私の師である浜松市でご開業の鈴木善雄先生が考案されたもので、臼歯の後方移動以外にも三次元的に臼歯を動かすことができるすぐれた矯正装置です。
    しかし下顎の歯列全体を後方移動する場合は私はMEAWという、多数のL字型のループが組み込まれたワイヤーを使用することが多いです。
    受け口(下顎前突)その1で使用しているものです。
    またSMCは固定式の装置で床矯正とは全く違うものです。
    あまりにもデータが不足しているため的外れな回答になってしまったかもしれませんが、担当されている先生に4本の歯の抜歯の理由を尋ね納得された上で治療を継続されることをお勧め致します。

  • 2005年6月23日 香川県高松市木太町 8歳の女の子

    Q

    小学二年生の8歳の女の子です。左上2番の歯が奥に生えてきています。矯正するにはいつごろがいいのか、また、どのような方法で行われるのか教えていただけませんでしょうか?

    小学二年生の8歳の女の子です。
    左上2番の歯が奥に生えてきています。
    母親の私もそうなのですが、娘にはきれいな歯並びをさせてあげたいと思っています。
    矯正するにはいつごろがいいのか、また、どのような方法で行われるのか教えていただけませんでしょうか。
    因みに、左右1番は大きめに生えてきました。(私もそうなのですが、ビーバーみたいな感じでしょうか)
    一週間ほど前に右上Bが抜けたばかりです。

    A

    広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
    治療開始の時期については多くの方が悩まれている問題のようです。
    大きく分けると乳歯列あるいは混合歯列(乳歯と永久歯が存在している状態。現在の娘さんの状態です。)から始める『早期治療』と『永久歯列の治療』があります。
    どちらの場合でも見た目はきれいに治ります。
    それではなぜあえて時間のかかる『早期治療』というものがあるのでしょうか。
    それは当院ホームページお悩み相談ー2月11日、5月15日分でくわしくお答えしていますので参考にして下さい。
    娘さんのように2番目の歯が奥に生えてきている場合、ものを食べる時のあごの動き(咀嚼運動)に問題が生じることがあります。
    ようするに本来のあごの動きができず筋肉に負担がかかり、あごの関節に異常が出る可能性があるわけです。
    治療法としてはもちろんその程度にもよりますが、特にその歯が下の前歯より内側になっているようなら、まずその歯を前方に出して前歯をきれいに並べることが必要です。
    前方へ出すスペースがないようでしたら、その前にスペースを作らなければなりません。
    このような状態は「ロックされた状態」と呼ばれ、あごの成長にも悪い影響を与える可能性があります。
    その後の治療については主な症例ー歯のデコボコ(叢生)その1、その2を御覧下さい。
    とりあえずまずは専門医を受診され、現在の状態をみてもらって下さい。

  • 2005年6月18日 兵庫県明石市茶園場町 21歳の女性

    Q

    私は出っ歯でガミースマイルもひどくとても悩んでいます。私の歯は垂直に長く口を開くと上も下も歯茎が1.5センチほど見えます。手術は保険は適用されるのでしょうか。どういった病院でやっていただけるのでしょうか?

    私は出っ歯でガミースマイルもひどくとても悩んでいます。
    矯正歯科へ行ったのですがガミースマイルは治るかどうかわからないという曖昧な答えしか得られず直す方法も告げず矯正の方をはじめてしまい現在ブラケットを付けています。
    私の歯は垂直に長く口を開くと上も下も歯茎が1.5センチほど見えます。
    手術は保険は適用されるのでしょうか。
    どういった病院でやっていただけるのでしょうか。
    歯列矯正で出っ歯を直しただけではガミースマイルが治るとはとても思えないのです。
    本当に悩んでいるのでアドバイスお願いします。

    A

    広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
    ガミ-スマイルの治療法としては矯正治療単独で行なう方法、矯正用インプラントを併用する方法そして外科手術を併用する方法の3種類があります。
    まず矯正治療単独で行なう場合ですが、もちろんガミ-スマイルの程度にもよるのですがあまり期待はできないと考えた方がよいでしょう。
    次に矯正用インプラントを併用する方法ですがこれは骨の中にインプラントを埋め込み、それを土台にして歯を動かすもので矯正単独の場合よりは有望です。
    最後の外科手術を併用する方法は歯が埋まっている骨ごと動かすため、最も期待できる方法です。
    先月、当院の患者さんもこの手術を行ないました。
    上あごを上方へ6mm、上あごに合わせて下あごを前方へ、下あごの先をさらにもう少し前方へ移動するという内容です。
    先日来院された時は、手術後でまだ唇に腫れが残っているため術前と比較できませんでしたが、顔のレントゲン写真では上の前歯が上方へ移動していることがハッキリと確認できました。
    ガミ-スマイルも改善しているものと思われます。
    手術は保険が適用されますが条件があります。
    出っ歯の状態が歯の傾きだけでなく、上あごと下あごの大きさにかなり差があったり、下あごが横にずれていたりして矯正治療に外科手術を併用する必要がある場合です。
    このような症状を顎変形症と言います。(当院ホームページ外科矯正参照)
    顎変形症と診断された場合は矯正治療にも保険が適用されます。
    費用に関しては以前にもお答えしていますので参考にして下さい。(新着お悩み相談 2月5日、4月21日分)
    保険適用ができる施設は、矯正治療は「顎口腔機能診断施設」であること、外科手術は「矯正歯科と連係して顎変形症の手術を行なっている口腔外科あるいは形成外科」であることが条件となります。
    ちなみに当院は神戸市立中央市民病院歯科口腔外科と連係して外科矯正治療を行なっています。
    文面から判断しますとあなたの場合は外科矯正がもっとも良いかもしれませんね。
    すでに矯正治療をスタートされているようですのでまずは担当医と再度話し合われることをお勧め致します。

  • 2005年6月12日 長野県千曲市 1歳半の女の子

    Q

    1歳半の娘のかみ合わせが反対になってしまっています。寝ているときに上(2本と生えかけ2本)下(4本)のかみ合わせしてみると、上と下の歯が当たっています。ふだんは下あごを出した感じで、下の歯が前に出ています。骨格の問題なんでしょうか?今後、どのように対応していけばいいのかわからず不安です。

    はじめまして。
    よろしくお願いします。
    1歳半の娘のかみ合わせが反対になってしまっています。
    寝ているときに上(2本と生えかけ2本)下(4本)のかみ合わせしてみると、上と下の歯が当たっています。
    奥歯は上下2本生えかけです。
    ふだんは下あごを出した感じで、下の歯が前に出ています。
    骨格の問題なんでしょうか?
    今後、どのように対応していけばいいのかわからず不安です。
    できる事なら、治してあげたいんですが、骨格の問題なら外科になるでしょうか?
    また、食事、言葉の発達に影響は出るんでしょうか?
    以上なんですが、どうぞよろしくお願いします。

    A

    広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
    乳歯の反対咬合は半分近くが自然に治ることがわかっています。
    ですからよほど問題がない限り様子をみることが多くなります。
    その問題とは上あごと下あごの前後的なずれが大きい場合、もしくは歯列が極端に狭く永久歯の生えるスペースが不足している、あるいは歯や歯茎にダメージを与えているような状態にある場合を指します。
    骨格的な問題があるかどうかはセファロというレントゲンを撮ってそれを分析することによりわかります。(当院ホームページ-検査内容参照)
    また1歳半の娘さんに矯正装置を入れて歯を動かすというのは現実的には非常に難しいことです。
    ある程度理解できる年令になっている必要があります。
    習慣であごを前に出して噛もうとしている可能性もありますからもうしばらく様子を見ておられて良いと思います。
    わたしは早期治療を積極的に行っておりますが、治療の開始は年令で言いますと6歳から8歳、歯のはえ具合から言いますと前歯4本と第1大臼歯が生えそろう前後ぐらいになります。(当院ホームページ-早期治療参照)
    私がいつも相談時に説明しているのは「早く始めても早く終わることはほとんどない。」ということです。
    なぜなら永久歯がはえるのは10~13才でそこから仕上げの治療が必要になるからです。
    一時的に歯並びが良くなっても永久歯がはえそろった段階できれいに並んでいなかったら意味がありません。
    治療の開始時期については当院ホームページ-新着お悩み相談2月11日分でもお答えしていますので参考にして下さい。
    冒頭に書きましたように症状によってはそれ以前に始めた方が良い場合もありますからご心配でしたら4、5歳を目安に矯正医に一度みてもらうことをお勧め致します。
    すぐに治療を始めなくても定期的に観察をしてもらうことによって最適な時期に治療に入れますから安心です。

  • 2005年6月5日 香川県高松市 39歳の女性

    Q

    10歳の女の子ですが、上側の歯が全体に歯と歯のすき間が相当あいています。並びは悪くないのですが、一本一本のすき間が気になります。これは自然に治っていくものですか?

    お世話になります。
    10歳の女の子ですが、上側の歯が全体に歯と歯のすき間が相当あいています。
    並びは悪くないのですが、一本一本のすき間が気になります。
    これは自然に治っていくものですか?
    それとも矯正が必要ですか?
    子供の矯正は期間や費用はどの程度のものですか?

    A

    広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
    アグリーダックリングステージ(みにくいあひるの子の時代)といって永久歯が全部生えそろう前の段階で前歯部にすき間がある時期があります。
    娘さんがこの時期であればよほど大きなすき間でない限り、上の犬歯が生えてくる頃より徐々にすき間はなくなってくるでしょう。
    しかし、犬歯もすでに生えている場合は自然に治るのは難しく矯正治療が必要になってきます。
    原因として考えられるのは、歯のサイズが小さい、歯の本数が足りない、舌の癖など様々です。
    それぞれの原因により治療方針も変わってきます。
    前2者が原因の場合は矯正単独ではむずかしく補綴処置(差し歯や形態修正など)が必要になることもあります。
    舌癖がある場合は癖を直すトレーニングを行なう可能性が高くなります。(当院ホームページージーMFT参照)
    費用については当院の場合では難易度により基本料に違いがあり、同じすき間でも状態、原因によって変わってきます。
    特に上下の歯のかみ合わせの状態が重要です。
    (当院ホームページー矯正費用参照)
    御心配でしたら矯正専門医に相談に行かれることをお勧め致します。

  • 2005年6月3日 兵庫県豊岡市 20歳の女性

    Q

    私はほんの少し出っ歯だったので歯科矯正をしましたが、矯正する前のほうが私に似合ってるので、矯正前の元の状態に戻す事は出来るのでしょうか?

    私はほんの少し出っ歯だったので歯科矯正をしました。
    歯を奥に詰める装置をちゃんと普段からしなかったので、歯を4本抜いて奥に詰めて貰いました。
    下の歯を詰めていると、顔の骨が全体的上に上がってるような感じがして、特に左側が右側よりも先に詰まっていたようで、内側にも詰まるので、左側の喉や頭がすごく痛くて、左側の顔の骨とかが上に上がってきて眼も上にずれてしまいました。
    今通っている所の先生が装置を全て外してくれて、「次に来たときに詰めた歯が元に戻ってなかったらやめようか。」と言われてしまいました。
    それに、歯も矯正する前のほうが私に似合ってるので、矯正前の元の状態に戻す事は出来るのでしょうか?
    今通っているところの先生には戻したいということは言いにくいです。
    下手な説明ですみません。
    すごく悩んでいるので、どうか先生に相談に乗ってもらえたらありがたいです。

    A

    広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
    文面より推測しますと担当の先生ははじめ奥歯から後方へ移動させることによって出っ歯を治そうとされたのではないでしょうか。
    そしてそれができなかったため小臼歯4本を抜歯したスペースを利用して前歯を引っ込めることにしたということでよろしいでしょうか。
    歯を後方に移動させる時は左右で多少動く早さに違いがでることはよく経験することです。
    また動く時に歯に痛みが生じることも治療初期にはあることです。
    しかし、あなたが経験されたような顔、喉、頭および眼に痛みや異常があることは通常あまりないことのように思われます。
    装置をいったんはずしたのは正解だったかもしれません。
    ところであなたは元に戻せるかどうかでお悩みのようですが、現在の歯の状態がどのようで、矯正治療がどの段階にあるのかが正確にわかりませんので、あくまでも一般的な話として理解して下さい。
    元の歯並びに戻すためにはいったん後方に移動した歯を今度は前方に動かさなければなりません。
    これ自体は可能な治療ですが問題は元の状態になった時点で抜歯した4本のスペースが残ることになってしまうことです。
    そのスペースをなくすためにはさらに抜歯スペースより後方の歯も前方に動かさなければなりません。
    これは簡単なことではありませんし、できたとしても非常に時間がかかります。
    ですから、現在と元の状態との間のどこかに治療のゴールを持っていくのが現実的でしょう。
    元々出っ歯ぎみだったのでしたらそれが一番の選択肢だと考えられます。
    治療をされた先生のもとには矯正前のデータがあるはずです。
    先生に言いにくいのは十分わかりますが、もう一度話し合われ、治療のゴールをどこにするか検討されることをお勧め致します。
    どうしても先生と話し合えないようでしたら、他の矯正専門医に実際に口の状態を見てもらいセカンドオピニオンを聞かれたらどうでしょう。

  • 2005年6月2日 福岡大牟田市手鎌 16歳の男性

    Q

    16歳の息子のことでご相談いたします。13才から矯正をいたしましたが、最近どうも歯全体が前に出てきているようで、口元も下あごが以前よりも突き出るような感じで歯を覆いながら口を閉じているように思います。素人考えですが、小臼歯を抜歯して再治療した方が良いのでしょうか?

    16歳の息子のことでご相談いたします。
    上の歯は左側に八重歯があり、下は左二番目が上の歯の外側に出るという咬み合わせでしたので、13才から矯正をいたしました。
    歯の入るスペースと歯の大きさを計算した結果、若干スペースのほうが小さいが(確か0.1などという少しの差)抜歯せずにやりましょう、とのことで、ワイヤーを2年、透明の歯の型をして1年経ち、昨年治療終了しました。
    その際に、「レントゲンで見ると親知らずが前の歯を押すような形で中にあるから、将来的には抜いたほうがいい」と言われました。
    そしてそれから1年は透明の型をたまにはめるくらいで現在に至っておりますが、最近どうも歯全体が前に出てきているようで、口元も下あごが以前よりも突き出るような感じで歯を覆いながら口を閉じているように思います。
    あごの辺りの骨格も四角くなったように思います。
    親知らずに押されているのか、ギリギリのスペースに歯が並んでいるので動いてしまったのかわかりませんが、素人考えですが、抜歯をしたほうが(親知らずではなく)納まりがよいのでは、と考えてしまいます。
    近いうちに主治医に相談するつもりですが、今後の親知らずの対処法と親知らず以外の抜歯を伴う治療も相談してみようと思うのですが、いかがでしょうか?

    A

    広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
    まず結論から言いますと息子さんのように口元が突き出て口が閉じにくいようでしたら、小臼歯を抜歯して再治療された方が良いのではないでしょうか。
    親知らずの対処に関してはそのまま様子を見るのであれば抜歯、小臼歯を抜いて再治療するのならば抜歯せず様子を見るということで良いと思います。
    ただし「前の歯を押すような形で中にある」ということですので、その場合でもいずれ抜歯が必要とお考え下さい。
    最近、小臼歯を抜歯しないで治療できる方法が広く知られてきたため、それを望まれる患者さんが増えたように思います。
    もちろん私もできるだけ非抜歯での治療をするように心掛けています。
    当院ホームページの治療の考え方ー非抜歯治療で説明しているように単に並べるだけでよいのならほとんどの方は小臼歯の抜歯をせずに可能だと思います。
    ただそれでは問題が生じて来る場合があるため、抜歯が必要になってくるわけです。
    矯正治療のゴール(目標)には理想の基準がありますが、それはある決まった1つの型ではなく、ある程度幅があり、治療する矯正医によって多少違いがあります。
    さらに矯正治療そのものの特殊性が問題を複雑にします。
    それは矯正治療というものは命に関わるという緊急性がないこと、また正しく噛めるという機能的な面以上に見た目を直すという審美的な側面が強いということです。
    それも多くの方は歯の並びだけを見て口元、つまり側貌の美しさを重視しない傾向があります。
    元々日本人は白人に比べて平均的に口元が出ているのですが、口が閉じれないほど出ているのはやはり問題です。
    「患者さんの望まれる治療よりも患者さんのためになる治療を提供できるよう心がけています。 」
    これは私の偽らざる気持ちですが、「患者さんのためになる治療」が何であるのかを見極めるのは非常に難しい作業です。
    私が勧めている治療はあくまでも歯科医の立場から見た最善のもので患者さんにとっては大きなお世話なこともある
    わけです。
    患者さんにはそれぞれの家庭環境、歴史、考え方、価値観があるからです。
    若いころはこれだけ患者さんのことを考えて治療しているのになぜ?と思うこともありましたが歳を重ねると共にある程度は患者さんの立場に立って状況を見てみることも必要なことが分かってきました。
    そこで今では明らかに問題が生じそうな時は抜歯を勧めます。
    どうしても納得していただけない場合や抜くか抜かないかの境界線上のケースではとりあえず、非抜歯で治療を進め、途中で問題点が明らかになった時点でを再度説明するようにしています。
    また親知らずの抜歯については小臼歯を抜かないで治療した場合の方がスペース的に窮屈で余裕がないため、抜く率は高くなります。
    最初から現在の状態まで一番よく把握しておられるのはもちろん主治医の先生です。
    お考えのように再度その先生と相談され、ベストの選択をしてほしいと思います。

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