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2010年09月

  • 2010年9月6日 香川県観音寺市 30歳 女性

    Q
    はじめまして。広瀬先生の皆様への丁寧な回答を読んで、すばらしいと思いました。そこで、 息子8歳の、開口と上顎突出についてお尋ねします。誰にも相談する人がいないので、心強いです。
    今、2箇所(①、②)のクリニックで、診断と治療についての意見を聞いているところです。最終的にどちらに通うかを決めるところなのですが、どうも治療方針が異なるようで迷っています。
    永久歯がそろった頃からの治療は同じようなのですが、今の段階で行う方法に違いがあるようなのです。
    ①今からヘッドギアを積極的につけて、成長に伴う上顎の突出を抑え、それにより自然に良くなっていく。
    ②上の前歯4本が出揃う春頃から、舌の癖を直す柵のようなものを前歯の内側に装着する。
    どちらが良いのか素人では良くわかりません。
    先生の様子も、
    ①大丈夫です。良くなりますよ。と若いからか、自信があるのか、ドンドン積極的に会話をしてくる先生。
    ②この症例(開口)は、なかなか治療が難しいです。今までの癖の積み重なりなので、子供に急にトレーニングしても無意識下では自然と口が開いて緩んでますからね。と、落ち着いているのか、自信が無いのか、おとなしい先生。
    結局、ヘッドギアをつけるかどうかの違いですが、どの程度の効果が出るのかよくわからず、迷っています。柵だけでよくなるのでしょうか?
    お忙しいとは思いますが、よろしくお願いいたします。
    A

    広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
    矯正医は、今まで受けてきた教育や経験をもとに診断を下しますから、先生によって多少の違いがあることはよくあることです。また開咬と上顎前突の程度がそれぞれどれぐらいかによっても診断は変わる可能性があります。
    息子さんの詳細な情報がわかりませんので、それぞれ同程度という前提でお答えさせて頂きます。
    まず最初に舌の癖を治す治療から始めます。
    具体的には、舌を前方に出すのを防ぐためのタングクリブ付きプレートを装着し,平行して舌のトレーニングを行います。同時に上顎歯列の側方への拡大も必要になるかもしれません。(当院ホームページー早期治療ー開咬参照)
    そして開咬に対する治療が一段落した時点で、上顎前突の治療に移行します。
    どのようなタイプの上顎前突かによって使用する装置も変わってきます。(各種装置の紹介ー上顎前突参照)
    下顎は身長が伸びる時期に成長しますから、8歳の男の子であれば、まだまだ時間的に余裕があります。
    ですから放置しておくと、より治療が困難になる開咬の治療を優先します。
    強い舌癖が残っていると咬み合せが不安定になり、後々の治療にまでそれが悪い影響を与えるからです。
    もちろん,場合によっては開咬と上顎前突の治療を平行して進めることもあります。
    単純な上顎前突に比べ、開咬傾向にある上顎前突は治療がより難しいと考えられています。
    また治療開始は前歯4本が生えてからになります。
    以上当院における一般的な治療手順を説明しましたので参考にして下さい。

  • 2010年9月2日 山口県 25歳 男性

    Q
    18~20歳くらいの頃から、顎関節の開閉時の音と受け口に悩まされていて先日東京と広島の病院に行ってきました。
    どちらの病院でも額変形症であり保険適用治療が可能という診断だったのですが、2つの病院での治療法が異なるのに疑問を持ち今回先生に質問させていただきました。
    一方の病院では受け口と左右非対称を治すのに上顎(2~3ミリ)・下顎(5~6ミリ)を動かす手術をしなければいけないと言われ。
    もう一方の病院では下顎(2~3ミリ)動かし、やるならば上顎を動かすと言われました。
    ①そもそも額変形症の治療は個々の病院で治療方法(方法、期間、治療代)が異なるのでしょうか?
    ②あと、動かす顎の幅や位置などは決まりがあるのではなく各医者の裁量で決まるものなのでしょうか?
    長文になりましたが治療を受けるのに色々と不安でどちらで手術を受けるべきなのか決めかねていますので、どうか先生のご意見をお聞かせください。よろしくお願いいたします。
    A

    広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
    もちろん外科矯正の診断をする際の基本的な考え方というのはあります。
    セファロという顔のレントゲン写真を分析し、上顎骨、下顎骨の前後的、左右的な位置を把握し、それに模型や顔貌、機能面の問題を加味した上で移動距離や方向、手術の術式を決めます。
    実際の動かす量や方向に関しては各先生の経験、技術、美的センスおよび手術を依頼する口腔外科医の能力によって多少変わってきます。
    診断以外にも、たとえば手術後の入院期間も病院によって差があります。
    当然それらに伴って、方法や期間、費用にも差が生じてきます。
    診断に至る論理的な説明とそれに基ずいて治療を終えた患者さんの例を見せてもらい、納得のいくと思われる方を選ぶべきでしょう。

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