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2005年08月
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2005年8月4日 沖縄県那覇市曙 女の子
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Q
娘が受け口で歯の矯正しようかまよってるんですけど、歯を抜くと弱るってきいたんですけどほんとですか?
娘が受け口で歯の矯正しようかまよってるんですけど、歯を抜くと弱るってきいたんですけどほんとですか?
A広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
矯正治療をすることによって考えられるリスクとしては、虫歯、歯肉の炎症および上顎前歯の歯根の吸収があげられます。
これらは程度によりますが、歯を弱くすることにつながります。
虫歯や歯肉の炎症は主に装置をつけることによってブラッシングが不十分になることが原因です。
これについては歯科衛生士によるブラッシング指導やPMTCなどで防ぐことができます。(当院ホームページーお口の健康管理参照)
また歯根の吸収とは歯肉の中に埋まっている歯の根っこが溶けて短くなることです。
歯を動かすと多かれ少なかれ、歯根の吸収は起こる可能性があります。
歯の移動距離の大きさ、移動様式あるいは移動方向と逆の力が働くような癖や習慣の有無などによってその程度に差が出てきます。
ただし、ほとんどの場合先が少し丸くなる程度で歯が抜けたり、日常生活に支障が出るようなことはまれです。
もちろん、軽度でも長い目で見ると歯にとってはよいことではありませんから、当院では定期的にレントゲン撮影をする際にチェックをしています。
私自身も小臼歯を抜いての矯正治療を経験していますが残った歯はしっかりと働いていますし、別に身体の異変を感じたこともありません。
むしろ歯を磨くのが楽になりましたし、しっかり噛めるようになって健康になった気がします。
例えば娘さんのような受け口の治療なら、歯を全く抜かない方法、小臼歯を抜く方法、親知らずだけを抜く方法、あるいは骨格的な不正があまりにも大きいのであれば無理に歯の移動だけで噛み合わせを変えるのでなく外科手術を併用する方法など様々な治療法が考えられます。
歯を抜く治療が必ずしも歯根の吸収を招くわけではありません。
特に受け口の治療の場合は上顎前歯の移動量は少ないことが多いのであまり心配はないでしょう。
人により価値観が違うため、断言はできませんがリスク以上に得るものの方が大きいと思います。
お嬢さんの年令や噛み合わせの状態がわかりませんので、適切なアドバイスはできませんが、まだ成長が残っている年令なら当院ホームページー早期治療を、すでに成長が終わった年令なら永久歯列期の治療を、さらに下あごがかなり前方に出ているよ
うなら外科矯正の項目を参考にして下さい。
矯正治療を受けることにより、良い噛み合わせときれいな顔立ちを得ること、それはお嬢さんへの最高のプレゼントになることでしょう。
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