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BSCワンデーセミナーに参加して

2014年3月9日、東京でBSCワンデーセミナーが開催されました。
 今回のテーマは、『扁桃と全身・咬合との関連 −扁桃肥大は口呼吸を引き起こすだけではありませんー』と題し、講師は、元開富士雄先生、阪野勝久先生、水野均先生、堀田修先生の4名の先生方で、それぞれ小児歯科、循環器内科、矯正歯科、腎臓内科を専門として開業されています。
 それぞれの立場から、扁桃肥大を原因として派生する症状や病気について話されました。
 歯科のお二人の先生の講演も非常に奥の深い、ためになる内容でしたが、歯科以外のお二人の先生の話は日頃聞くことのできない内容で、新鮮なものでした。
 阪野先生は、大学卒業後から睡眠医療を専門とされ、今回は子供の睡眠時無呼吸症候群についての講演でした。扁桃肥大による上気道の閉塞、肥満や下顎の後退などをその原因として挙げられ、さらに確定診断のための検査方法や治療法についても詳しく話されました。
 堀田先生は、透析医療が必要であるIgA腎症患者には「上顎前突」「下顎後退」
「口唇乾燥」など口呼吸と関連する容貌の特徴を持つことが多いことに気付いたとのお話でした。そしてこれは加湿機能とフィルター機能を備えた鼻呼吸に比べ、口呼吸が口蓋扁桃を中心とした口腔内リンパ組織に慢性的な炎症を生じやすいことが影響していると推測されていました。
 今回は、内科の視点からの話や、医科歯科の連携の話などがあり、非常に有意義な時間を過ごすことができました。

講師の先生方!(左から水野、阪野、元開、堀田先生)

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