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平成２４年６月１７日、大阪大学コンベンションセンターにて開催された第54回近畿東海矯正歯科学会に参加してきました。
　今回は３つの特別講演を中心に、会員による学術口演・展示、症例展示、矯正器材展示という構成でした。　
　特別講演は、ノースカロライナ大学非常勤教授　Hugo De Clerck先生の 「Orthopedic traction of the maxilla with miniplates:a new perspective for treatment of midface deficiency」、大阪大学教授　脇坂聡先生の「口腔感覚受容の形態学的基盤ー歯根膜感覚と味覚ー」、岡山大学教授　山城隆先生の「口腔・顎・顔面のかたちづくりと矯正歯科臨床」というテーマのご講演でした。
　どの講演も興味深いものでしたが、特にHugo De Clerck先生の講演は、上顎の劣成長の患者さんの 上下顎骨にフックのついたミニプレートを打ち込み、フック間にゴムを掛けることによって骨格の改善を行うという内容で、初めて見る治療法でした。
　比較的年齢の低い子供に対して、外科的処置を伴うこのような治療法を日本ですぐに導入するのは難しいかもしれませんが、有効な治療法になり得る可能性を感じました。

Hugo De Clerck先生の特別講演

脇坂聡先生の特別講演

山城隆先生の特別講演