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第29回Bioprogressive Study Clube学術大会に参加して

2011年11月23,24日、名古屋にて開催された第29回BSC学術大会に参加してきました。今回のテーマは『舌機能と矯正治療-舌の整理・機能解剖から臨床まで』でした。1日目の特別講演では東京歯科大学解剖学座教授の阿部伸一先生、東京医科歯科大学矯正学分野の小野卓史先生が長年の基礎研究結果を報告されました。開業医では知ることができない奥深い内容で勉強になりました。
 特別講演の前には、ケースプレゼンテーションアワードを受賞された、石山隆文先生と和島武毅先生の優れた症例発表があり、いろいろと参考になるポイントがありました。
 懇親会の後の午後8時からは、2時間にわたる菊池誠先生の睡眠時無呼吸症候群と矯正との関係についての発表があり、新しい知識を得ることができました。
 2日目は会員の先生方の一般口演4題と、来年の30周年記念大会についての名誉会長のグジノ先生のミニ講演、そして最後に名古屋の渡辺修先生の教育講演と非常に充実した内容でした。
 印象に残ったのは、菊池先生に見せて頂いた、フレンケルの装置で有名な故フレンケル先生の最後の講演のビデオでした。93歳で亡くなる2年前の91歳の時のものです。ドイツ人である彼は、自分の治療法を世界に拡げるために60歳から英語の勉強を始めたそうです。夜中の3時に起きて勉強していたとのエピソードを聞いて、後世に名を残す人はさすがに違うなと感銘を受けたと同時に自分の生活を振り返って反省することしきりでした。

阿部伸一教授

小野卓史教授

懇親会でのグジノ先生

故フレンケル先生

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