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活動報告
第82回日本矯正歯科学会に参加して(院長)
2023年11月1日~3日、第82回日本矯正歯科学会が新潟の朱鷺メッセ新潟コンベンションセンターにおいて、久しぶりの完全ライブ開催されました。
コロナが第5類に分類されたこともあり、マスク着用の義務は無くなりましたが、コロナが完全に消退したわけではなく、インフルエンザの流行もあるためか、ちらほらとマスク着用の方も見受けられました。
私もマスクを持参し、人が密集したところでは着用を心がけました。
大会のテーマは、「矯正歯科のあるべき姿を再考しようー伝統と進化―」で、特別講演、教育講演、シンポジウム、各種セミナーなど盛りだくさんの内容でした。
その中で私が注目していたのは、初日の夕方から開催されたサテライトセミナーと2日目の海外特別講演でした。
サテライトセミナーは「アライナー型矯正装置の臨床における留意点」というテーマで3名の先生が講演されました。
その中でも3番目に話された窪田正宏先生は「アライナーによる小臼歯抜歯治療における問題点」というテーマで、示された4つの条件に該当しない症例を選択することが安全に治療を終えるポイントであると強調されました。理路整然と論理的に進む説明は非常にわかりやすく、来年私が所属するスタディーグループで講演いただくことが決まっており、今から非常に楽しみです。
海外特別講演は、コネチカット州立大学 名誉教授のRavindra Nanda名誉教授の「矯正歯科臨床の過去50年間の振り返りと今後50年間の予測」で、その長年にわたる研究調査をもとにした発言は非常に重く興味深いものでした。