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第81回日本矯正歯科学会学術大会に参加してー歯科衛生士レポート

大阪国際会議場にて10月5日(水)~7日(金)の日程で開催されました「第81回日本矯正歯科学会学術大会」に参加し、スタッフ&ドクターセミナーにて大阪歯科大学附属病院医療安全管理室室長・歯学部教授 佐久間泰司先生の講演「矯正歯科での患者接遇」を拝聴しました。

矯正治療という年単位の長い治療期間に生じる患者さんの疑問や要望に回答するに当たり、時に患者さんが求める質問に対する答えと話しのズレが生じた時に、医療従事者がどの様に多角的な視点から物事を捉える事が出来るようになればそういった問題が起こりにくくなるのか、また相互理解をより深めていけるのかを具体例を出して説明してくださいました。

お話しの中で、コミュニケーションには、言語的コミュニケーションだけではなく、身体動作や身体特徴、環境などの非言語的コミュニケーションがあり、非言語的コミュニケーションはコミュニケーションにおいて75%もの割合を占め非常に重要であるとありました。この学会も、会場とWEBのハイブリッドでの開催でしたが、COVID-19の流行と共に様々な生活様式の変化があり、コミュニケーションの取り方の変化が著しい数年であったと思います。マスク生活での表情の見えにくさや、声の聞き取りづらさ、対面での会話を控えるという感染防止対策によって直接的コミュニケーションが減りました。コミニュケーションの取り方を工夫しなくてはいけない状況が長く続き、医療現場でのインフォームドコンセントの難しさや重要性を自身でも再確認しました。今回の講演は、難しいながらも相手の立場に立ち、具体的に話す事を心がける事を実践し、コロナ禍であっても言語的コミュニケーションスキルを向上させ、矯正治療への理解を深める事で相互理解をより深める事は可能だと考えさせられる先生のお話でした。

今回、広瀬矯正歯科に就職して初めて学会に参加させていただきました。講演の他にも商社展示や学術提示など興味深いものが沢山ありとても勉強になりました。これらの経験を明日からの診療に活かし、患者さんが気持ちよく通院でき、長期に渡る矯正治療を無事に終える手助けが出来るよう、これからも自己研鑽を積んでいきたいと思います。   

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