ブログ

2017年10月18～20日、札幌市で開催された、第76回日本矯正歯科学会に参加してきました。
　学会のメインテーマは、「知の蓄積と技との連関」で、初日の生涯研修セミナーと２つのサテライトセミナーから始まり、２つの特別講演、教育講演、招待講演、特別シンポジウム、スタッフ＆ドクターセミナー、ラウンドテーブルディスカッション、臨床セミナー、学術展示、商社展示、症例展示、企業プレゼンテーション、JOSフォーラム等興味深いプログラムが目白押しでした。
　今回は、サテライトセミナー２の「外科矯正治療への歯科矯正用アンカースクリューの応用と現状」と招待講演の「矯正歯科治療における“ウサギとカメの物語”—“Accelerated Orthodontics”と呼ばれるゲームの実態の検証」に注目していました。
　前者は、アンカースクリューが保険適用から３年が経過し、外科矯正治療の治療計画や術前矯正治療の方針に少なからず変化が生じ始め、新たな可能性と問題点も出てき始めている、また後者は、歯の移動効率を高めるために1)装置、器具の改良や力系の最適化、2)外科的介入、3)物理的刺激、そして4)薬理学的制御などの様々な方法が一部矯正臨床に応用されているという内容でした。
　残念ながら両者とも臨床応用例が十分とは言えず、もうしばらく様子をみる
段階だという結論でした。
　11年ぶりの北海道でしたが、予想はしていたものの、10度近い気温差にはやはり驚かされました。

メイン会場！

華やかな商社展示！