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第21回顎変形症学会に参加して

平成23年6月16~17日、東京の学術センターにて開催された第21回顎変形症学会に参加してきました。
 今回は前身である顎変形症研究会が発足されてから今年で30周年を迎えることから、海外から講演者を招き、国際シンポジウムを開催した記念大会となりました。 大会のテーマは「顎変形症治療の新時代を紡ぐ」で、2つの特別講演、4つの国際シンポジウムを中心に、会員によるポスター発表、ランチョンセミナーなど盛りだくさんの内容でした。 
 その中で印象に残ったのは、国際シンポジウム1の「口唇裂・口蓋裂の外科的矯正治療ー最近の進歩ー」でした。4人の先生方がそれぞれの方法で、工夫しながら他科と協力して治療を進めておられるのがよく理解できました。そして私たち矯正歯科医もその中で重要なポジションを占めていることを改めて認識しました。
 その他コンピューターによる三次元シミュレーションや手術前後の咽頭部気道の変化の研究等が目に留まりました。特に後者については下顎後退手術後の舌房の減少による睡眠時無呼吸症候群の発祥リスクとの関連性が注目されています。当院でも手術計画立案の際にはそれを念頭に置いて計画を立てるように心がけています。
 2日目は夕方からの診療に間にあうように、残念でしたが途中で会場を後にしました。

第21回顎変形症学会

国際シンポジウム1の先生方

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