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平成２２年６月１３日、千里ライフサイエンスセンターで開催された、第52回近畿東海矯正歯科学会に参加してきました。
　会員による学術講演、展示、および２つの特別講演がありました。
　午前中の特別講演は、昭和大学歯学部教授、槙　宏太郎先生の「生体力学的な治療目標の設定とその具体化案」というテーマのご講演でした。
　難しいテーマですが、要するに機能的な面から矯正治療の必要性を考え、新しい治療法を確立する試みを行っているという内容で、その卓越した発想と長年の研究成果は注目に値し、今後の発展性にも期待を持てるものでした。
　すぐに治療に取り入れることができる内容ではありませんが、将来的にはシステムとして確立され、有力な治療法となる可能性を感じました。
　午後からの特別講演は、北九州市でご開業の筒井照子先生の「すこやかに成長、エイジングしていただくために矯正界としてできること」というテーマのご講演でした。
　先生は４０年にわたる臨床経験から、咬み合わせだけを見るのではなく、姿勢の歪み、およびその原因となっている生活習慣まで考慮した上で、治療することの重要性を話されました。
　子供の予想を超えた癖の数々をスライドで見せて頂き、何か大切なことを思い出させてくれた気がしました。
　筒井先生の講演は、プログラムの最後にもかかわらず、会場はほぼ満席で、その内容も参加者の期待に違わぬものでした。

槙先生の特別講演

筒井先生の特別講演