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第67回日本矯正歯科学会に参加して

2008年9月17,18日、千葉幕張メッセで開催された第67回日本矯正歯科学会に参加してきました。
 今回も、私が長年師事している、凌雲堂矯正歯科医院の鈴木善雄先生と”Simple
Molar Controller ( SMC) を用いた下顎第二大臼歯のアップライト”というテーマで学術展示発表を行いました。
 その他にも凌雲堂矯正歯科グループから2つの発表があり、どれも多くの来訪者からの質問があり、大盛況でした。
 学会では、例年同様多くの講演やセミナーがありましたが、特に印象に残ったのは次の2つでした。
 ひとつ目は、元愛知学泉大学教授・NHKのアナウンサーである、小六 英介先生による『歯科医院内のコミュニケーション~声は人なり、ことばは心なり~』で、話しのプロらしく説得力のある内容で、コミュニケーションのポイントを示されました。
 先生は、私が購読している歯科雑誌で〈このごろのことば考〉という連載をされていたため、実際に肉声を聞いたのは初めてでしたが、何度もお話を聞いたことがあるかのような親しさを感じました。
 ふたつ目は、医師で作家でもある、海堂 尊先生の『オートプシーイメージングのある社会』というテーマの講演でした。
 映画化された小説「チームバチスタの栄光」の著者でもある先生ですが、それとは全く関係のない死亡時画像病理診断についての話でした。
 日本では死因が不明瞭のまま死体が処理されることが多いため、この診断をすることによって正確な死因を突き止めることができ、今後の医療の発展に寄与すると考え、様々な活動を行われているということでした。
 小説に全く関係ないと前述しましたが、この診断法を広めるために小説を発表しているとのことでした。
 そのほかにも下顎の成長に関する海外からの特別講演や発表にも興味深いものが多く、ここ数年では最も充実した学会であったように思います。

発表パネルの前で!

学会メイン会場

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