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「京都矯正医会ー竹信俊彦先生講演会―」に参加して

 2023年11月30日、京都で開催された京都矯正医会主催の竹信俊彦先生講演会に西田真会長のお誘いで参加してきました。私のような会員外の矯正医だけではなく、口腔外科医も全国から集っていました。

 講師の竹信先生は、現在大阪歯科大学口腔外科講座教授ですが、昨年6月までは神戸市立医療センター中央市民病院歯科口腔外科部長でした。私は主に顎変形症の患者さんの手術をお願いして20年以上の付き合いになります。

 今回のテーマは、「外科的矯正治療の病診連携―後戻り・再治療ケースの考察と対応、手術プランニングと位置決めの最新知見から審美手術まで」でした。

 まず後戻りによる再治療ケースについて、術直後や早期後戻りと数ヶ月以後の後発的に生じるものに分けて説明されました。 次にプランニングと顎骨の位置決めについて、最近の流行である3Dソフトウエアによる設計はあまり意味がなく、下顎頭の位置決めもいくつかの手法があるが、これこそ経験による職人技であると自論を述べられました。

 最後に審美手術について、顎変形症に影響を及ぼしている事項には同時手術あるいは抜釘時追加手術で可能な限り対応しているとのことでした。

 そして病診連携で大切なことは、大きな方針の共有と患者背景の共有であることを強調されていました。

 竹信先生の講演は何度も聴いていますが、いつも論理的で非常にわかりやすく、あらためて頭の整理ができました。

  竹信俊彦先生の講演!
  西田会長から謝礼の進呈!
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