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第6回国際会議IFUNA平泉大会に参加して

2012年10月26~28日、UNESCOの世界文化遺産に登録された岩手県平泉で開催されたIFUNA (International Functional Association)平泉大会に参加してきました。
 早朝6時過ぎに家を出発し、2日目の午後からの講演になんとか間に合いました。
 IFUNAは、2007年にパリで設立された、機能療法を推進する国際的なNPOです。筋の機能力を利用する機能療法は、成長発育期において咀嚼や嚥下、発音、呼吸の機能の発達と成熟を促し、早期の介入によって不正咬合の発生を予防したり、程度を軽減したりします。
 今大会は、アジアで始めて開催され、ヨーロッパを中心に世界各国から16名の海外講演者と13名の国内講演者が集う、まさに国際会議の名にふさわしい規模のものでした。講演者は大学教授や著名な臨床家が中心です。
 私の師である鈴木善雄先生も、国内招待講演者のひとりとして出席されました。
 当院でもNew Orthopedic PositionerやBionatorなどの筋機能装置を使用しており、どの講演も臨床のヒントになるところがあり、興味深い内容でした。
 その中でも特別講演の三浦不二夫先生の存在感は、国内外のどの講演者よりも大きく、その発表には大変感銘を受けました。現在我々が行なっている筋電図や顎運動の解析を半世紀前にすでに行ない、87歳の現在もこれらの問題に取り組んでおられる姿はすごいの一言に尽きました。
 この大会は、海外からの招待講演者も自腹での参加と聞き驚きました。参加者の数こそ多くはないものの手作り感のある、すばらしい学会でした。
 先月に続き今年2回目の東北でしたが、片道6時間かけて行った甲斐が十分にあったと思います。

第6回国際会議IFUNA平泉大会

東京医科歯科大学名誉教授
三浦不二夫先生

鈴木善雄先生の講演!

国内外の講演者集合!

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