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Dr. Hoshinoのデーモンシステムセミナーに参加して

2008年4月17日、大阪の千里ライフサイエンスセンターで行われた、星野先生のデーモンシステムセミナーに参加してきました。
 このシステムの特徴は、簡単に言うと歯に優しくスムーズに動いてくれることです。
 当院でも数年前から、このシステムを取り入れていますが、セラミック製ブラケットの装置に比べ,デーモンブラケットは審美的にやや難点があるため、勧めても拒否されることがあるのが現状です。
 私は、特に永久歯列で叢生(デコボコ)のある患者さんに有効だと感じています。
 以前にも星野先生の講演は聞いたことはあるのですが、今回も細かな点についても丁寧に説明され、非常にわかりやすく、先生のまじめなお人柄がよく表れていました。
 また、治療技術に関してではありませんが,セラピュウーティック ダイアグノーシス(THERAPEUTIC DIGAGNOSIS)というアプローチの仕方に共感しました。
 これは、治療方針を決定する際に、複数の治療方針が考えられ、グレーゾーンが予想される場合に用いられるアプローチです。
 たとえば抜歯治療と非抜歯治療のボーダーライン上にあれば、まずある期間非抜歯で治療を進め、その反応を再評価し、改めてその後の治療計画を決めるというものです。
 私も以前から実践し、治療期間が多少長くなるという欠点はありますが、患者さん本人やご家族の理解や同意を得るために必要なアプローチであると思っています。
 その他にも、軟組織(とくに口元)の評価法など、新たに取り入れてみる価値のある情報を得ることができた有意義なセミナーでした。

星野亨先生です。

会場の外にはオームコ社の商品展示もありました。

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